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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

「前の続きをしてくれたらいいよ。気持ちいいことをしていた途中で風子ちゃんが逃げた時の続きをね……」

「嫌です」


「花城さんがどうなってもいいんだ?上の人のこの画像を送ってもいいんだけどなー」

「…………」


「この写真を消して欲しかったら、仕事が終わった後にエントランスにいて。……それからは分かってるよね」

私が佐伯さんに大人しく抱かれれば課長は助かる。

でも愛のないセックスはもうしたくない。


選択できないままオフィスのある階にエレベーターが着いて佐伯さんと別れた。



デスクに戻って辺りを見渡すと課長と陸田さんがいなかった。

外を歩いてきて体が冷えたから温かいお茶でも飲もうと給湯室に向かうと二人がいた。


「乙羽、おかえり。寒いところポストに出しに行ってくれてありがとな。コーヒーでも飲んで温まってくれ」

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