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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

早くエレベーターが着いて扉が開いて欲しい……。
否定も肯定もせず、黙っているとスマホの画面を見せられた。
「これなーんだ。無視してる場合じゃないよ?」
「――――!?」
視界に入ってきた画像は職場で課長と抱き合っていた時の写真で背筋が凍った。
「月曜日に見ちゃった。もしこの写真を上の人に見られたら花城さんは左遷されるよ」
こんなことをするんだから佐伯さんは課長のことが相当気に食わないんだろう。
ただヤリたいだけの男かと思っていたけど、ここまで卑劣な人だとは思わなかった。
「社内恋愛は禁止されてないって聞きましたけど」
「仕事中に部下とこんなことをしていちゃダメに決まってるじゃん。やっと周りの信頼を得てきた花城さんがこんなことをしていたら課長から降格だね」
「今すぐ消して下さい」

