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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

でも抱かれるのは嫌だから素直に応じることもしない。
弱みを握られたから逆に弱みを握ってやる。
ラブホテルで佐伯さんの恥ずかしい写真を撮って、私と課長の写真を消してもらうんだ。
定時になり、脳内で作戦のシュミレーションをしながらエントランスで待つ。
暫くしてから佐伯さんがやって来て、私を見て少し驚いてから口角を上げた。
「風子ちゃんはそんなに花城さんが大事なんだ。……それじゃ、行こう」
「はい……」
作戦は考えてあるものの上手くいくのかとても緊張する。
力で押さえつけられたら勝てないし、室内に入ってからはスマホを持ったままでいないといけない。
会社を出て、佐伯さんの背後を歩く。
「ひゃっ……!?」
少し距離を歩くと後ろから走ってきた誰かに腕をグイッと引かれた。

