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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

「どこに行くんですか!?今日は僕が迎えに行くって約束をしていたでしょう」
「理人さん!?」
今朝そんなことを言われていたような気がするけどすっかり忘れていた。
「この人誰?風子ちゃんの浮気相手?」
異変に気づいた佐伯さんが足を止めて不愉快そうな顔を見せてくる。
「僕は風子さんの婚約者です」
いつそうなった。ややこしい事にしないで欲しい。
否定したかったけど、理人さんが私の前に出ているせいでその隙もなく話が進む。
「へえー、ではその婚約は破棄ですね。風子ちゃんは社内で浮気してますよ?」
「それはどういう事でしょうか」

