この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第58章 初恋の人

「怒られてもいいからする。課長に負けたくないから」
「それって私のことをセフレにしたいってこと?」
「ヤリ捨てされるような言い方するなよ」
「でも浮気相手ってそういう意味じゃ……」
「あー、もう!風子のせいで勃ってきた。おれだって男なんだぞ!
あまり惚けたようなことばかり言ってると……キスするから」
強く掴まれている手を引こうとしても動かせないまま、潮崎さんが少しずつ距離を縮めてくる。
椅子から立ち上がっても壁際に追い詰めてくるから本気のようで怖くて私はぎゅっと目を閉じた。
「いっ、いや……。やめて」
「課長とはしてるんだからいいじゃん」
「本当はしてないし、肉体関係もない。それに潮崎さんとは友達だからできない」

