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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

今度は甘くおねだりしてくるのが可愛くてニヤけてしまう。
「思い出せたら言います」
悲しいことではなくて、嬉しいことだからこそ問い詰められても頬が緩む。
「意地悪すると襲うよ」
「ふふっ……。お楽しみにして……んんっ……!?」
私の両手首を掴んだまま、また強引に唇を奪っていく大魔王。
唇に触れるだけでなく、私の逃げ道を塞ぐように熱を堪能するように舌も絡めてくる。
どれだけ快楽で狂わせられても今回は言うつもりはない。
大事なことだから、自分の中で確信を持ってから伝えたかった。
「っ……、はぁっ……。もう……そんなにエッチなキスをされたら、そういう気分になっちゃうじゃないですか」
「風子が話さないからだよ」
「意地悪なのはソラ先輩の方です」

