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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

「ひゃっ…!?そっ…、塑羅緒さんっ……!?」
隣に屈んだソラ先輩は私の下肢を愛でるように手を滑らせて、スカートを少したくし上げる素振りをしてきた。
スカートの中はTバック一枚。
後ろを捲ると尻が丸見えになってしまうこの状況が恥ずかしくて顔の熱が上昇してきた。
「なっ、何をやってるの!家族の前でそんなことをするのはやめなさい!今の卑猥な発言も間違いだってお婆ちゃんに訂正して」
「えっ!?えっ!?にっ、兄さん……!?」
昴くんまで目を丸くして動揺を隠せないでいる。
お爺さんと社さんもこの場を目にして言葉が出ないのか、開いた口が塞がらないまま黙っていた。
ここまで驚かれてしまうほど、ソラ先輩はこの家で“いい子”を演じて過ごしてきたんだろう。
打ち合わせもなしにこんな行動を取ることには驚いたけど、変態であることは知っているから私は他の人ほどびっくりしていない。
それにスカートを膝が見えるところまで上げられても、赤いTバックまでは披露しないだろうという確信もあった。

