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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

離れたくないのはソラ先輩も同じで、嬉しくて自然と笑みが浮かんできた。
「はい。死ぬまで一緒です」
「俺は死んでも一緒がいいな」
「ふふっ、大丈夫です。もし、そうなったとしても私とソラ先輩は一緒にいる気がします」
他愛のないことを話しながら、二人で婚姻届を丁寧に書いていく。
ネット上の騒ぎが落ち着いてからデートをしたついでに式場も見てきたけれど、少しずつ結婚に向かって進んでいる。
二人で願っていた未来を叶えるために……。
「届出人の夫と妻は、俺と風子……」
婚姻届を提出する予定の日は三月十四日。
この日に私とソラ先輩はふたりからひとつになる――――

