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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来




もうすぐ春がやってくる頃。私はソラ先輩は休日に一緒にある人と食事をしていた。


でも今日は緊張していない。食事をしている場所はファミレスだし、小奇麗な格好をしていく必要もないから。


一緒にいる人は出会った頃はとても警戒していたけど今は慣れたものだ。




「急に呼び出してどうしたのよ?」



私とソラ先輩の向かい側に座って、ステーキを男らしく豪快に頬張って食べているのは那砂さん。


今日は用事があって私たちが彼女を呼び出した。



「あ、忘れるところでした。これはまだホワイトデーになってないですけど彼氏からのお返しで、こっちはバレンタインデーの時に連れて行ってもらったお礼です」


渡した紙袋に入っているのは、指定されたODIVAのクッキーとバレンタインデーの時に美味しいと紹介してくれたチョコ。


「あら~、わざわざありがとう。でも返すのが早すぎない?三月は忙しいの?」


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