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愛おしいキミに極甘な林檎を
第2章 変わる日常

「二人っきりはすみません」
「同じ職場で働いてるってことで仲良くなりたいだけなのにガード硬いなー。そんなんじゃ彼氏できないよ?」
余計なお世話だ。
もう素敵な彼氏がいるから間に合っている。
「おい、陸田。乙羽を困らせるな。勤務中にナンパは禁止だ」
「今は昼休みですよ?課長は厳しいなぁー。
若い女の子がやっと入ってきたことですし、乙羽さんが可愛くて仕方がないんですか?」
「社員として期待はしているよ」
私と陸田さんのデスクに近寄ってきたのは、課長の花城 郁哉(ハナシロ イクヤ)さん。
三十一歳で聞いた話によると今年から課長になったらしい。
厚い胸板にがっしりとしている腕をしていて大人の男らしさを感じる。
私は課長に仕事を与えられているからこの職場で一番関わることが多い。

