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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

* * *
見つめていたのは白い花。
星みたいな形をした花で花壇で咲き誇っている。
この花は紫色のものなら見たことあるけれど、白もあるのだと初めて知った。
「ソラは私のこと……、好き…なんだよね……?」
高校一年生の夏。両思いだということが分かった私は額に汗が滲むほど顔を火照らせながら聞いた。
「うん。俺は風子のことが好きだよ。……それを確認して何を言いたいのかな?」
花壇の方に逃げていた視線を隣にいる好きな人の方へ移すと更に体温が上がっていく。
“おまたせ。心の準備ができたから彼女にしてください”っと言いたかった。
でも緊張し過ぎてまだ言えない。
「っ……、明日こそ言うから。だから……、明日まで待ってて」

