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愛おしいキミに極甘な林檎を
第11章 甘い口付けを再び……

それから平和な日々が過ぎていき、三月に入った頃。
仕事をしていると気になる話題が舞い込んできた。
またもや課長と陸田さんが話している内容に耳を傾ける私。
「最近、コンビニで課長を見掛けると偶然会う人といつも話してる気がするんですけど仲良いんですねー」
「朝によく会うんだ。あの人はいい人だから頼りになる」
「へー、見た感じ年下っぽいですよね」
年下……。
課長の好きなタイプだ。
他に気になる女ができたのかな……。
仕事以外では避けるようになったから、きっと私には気がなくなったんだろう。
おかげで今のところ佐伯さんから嫌がらせを受けていない。
すれ違っても挨拶を交わすだけで済んでいる。
だから、これでいいんだ……。

