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愛おしいキミに極甘な林檎を
第11章 甘い口付けを再び……

少し緊張しながら渡すと柔らかな笑みを向けて受け取ってくれた。
「ありがとう、乙羽」
「もしかして課長のだけ特別だったりして」
「からかわないでくださいよ。中身は全員一緒ですから」
「ふーん、面白くないなぁ。そう言えば課長は今朝に同期の人からチョコを貰ってましたよね?
今年は乙羽さんからも貰ってモテモテですねぇ」
「こら、陸田。からかうのはそこまでにしておけ」
佐伯さんのこともあって私は課長からなるべく離れることにした。
仕事上は何も変わりなく接するけど、それ以外では深く関わらないようにするつもりだ。
怪しまれるような行動を避けることによって課長を守る。
また変な噂を立てられたり、盗撮されて左遷される危険がないように……――――

