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第11章 甘い口付けを再び……

私も知っている人なら名前で言うはずなのに敢えて他の人と言う辺りが怪しい。


「あの……、誰と出掛けるんですか……」


『ここに引っ越してきてから良くしてもらってる人と出掛けるんだ』


会わない間に会社以外の人と仲良くなっていた人がいたんだ……。

ソラ先輩が誰と仲良くなろうが私に関係ないけど何となく気になる。


「デートなんですか？」


『一応、二人っきりで出掛けるよ』

「じゃあデートなんですね……」



『……不安になった？』


「ソラ先輩は私が他の男と仲良くなろうが咎めないんですから、私もとやかく言える立場ではありませんので。デート楽しんできてください」


『俺は不安になったか聞いてるんだけど』