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愛おしいキミに極甘な林檎を
第11章 甘い口付けを再び……

音を低くして視界に入れていたテレビも全く頭に入ってこないほど落ち着かないし、スマホを握る手が微妙に震えている。

「ううっ……。少しは……」


『へえ、不安になるのかー。俺のことを好きになってきてくれてるのかな』


「意地悪な言い方しますね……。…………」



『ふっ…、ははっ。可哀想になってきたから意地悪するのはやめるよ。
風子にしたら男と出掛けるのもデートになるの?』


「女じゃないんですか!?」


『当たり前だよ。女が苦手って言ってるんだから普通分かるだろ』


ここまで引っ張られてまんまと騙されていたようだ。

きっとソラ先輩は私の気持ちを試していたんだろう。


『初めて一緒に出掛けるから彼女も一緒に……って言い難いな。あ、不安なら待ち合わせ場所にいて相手がどんな人か確かめていいよ』

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