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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



「風子っ……、愛してる……」


「ソラせんぱいっ……、んっ、あっ、あっ、あぁっ、私も愛して…ます……」


ずっと浸っていたいと思えるほど、すぐ傍にあるこの甘さは愛おしい……。


快楽に溺れながらも忘れてしまわないようにじっくりとその熱を堪能した。




次の日の朝。起きてからスマホを見て確認した私は、クローゼットにしまってあったスーツを着ることにした。


退院してきてからカジュアルな格好をしていたから、ビジネス向けの服を着るのは新鮮に思えた。


寝てばかりで太ったせいか胸と尻の部分が目立つけれど……。



「本当に仕事に行くのかい?」


昨晩のうちに行くと決めていたから、昨日まで看病をしに来ていた母はいない。


代わりにソラ先輩が心配そうな顔で私を見てくる。


「はい。行くと決めたからには行きます」


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