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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……




午前八時。ソラ先輩に連れられて自分が勤務していたと思われる会社へと向かった。


働いていた気がしないから恐る恐る足を進める。


私はおばあさんにもらった花束を持ち、ソラ先輩はいくつかの紙袋を両手に持って正面玄関から入った。


すると、ロビーで私たちを待っていると思われる男性がいた。


目が合うと小さく手を振ってくれてソラ先輩も親しそうな笑みを向けて会釈をする。



「おはよう。連絡ありがとう。まさかこんなに早く仕事に戻るとはな」


「急ですみません。妻が仕事に行くと言っていたもので。
先日はお見舞いに来てくださりありがとうございました。
快気祝いとこっちは折り菓子なので良かったら職場の皆さんと食べてください」


「ありがとう。大変なところ、気を使わせてすまないな」


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