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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



ソファの後ろで見守られるんだと思っていたら、股の間に座らせられて私の体をテーブルの方へ向けた。


しかも、回された腕でおしっかりホールドされている。


どうやらくっついたままゲストを覚える事を続けろという意味らしい。



「あとは誰を覚えていないの?」


「親族と会社の人はもう大丈夫だと思います。自信がないのは友達の方ですね」


招待する人をまとめた紙をテーブルの上から取り、名前が書かれている一覧に目を通す。


両手で数えられるほどはいないけど一応女友達がいたみたいだ。



「残念ながら風子の女友達のことは知らないな……。でも一人なら知ってるか。

新郎側の席だけど、莉乃って名前の人は海田の奥さんだよ。風子にとってすごく仲が良さそうな女友達だったからこの人も覚えておいた方がいいよ」


「海田先輩の奥さんだったんですね。ソラ先輩の女友達なのかと思ってました」


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