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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

「いいんだよ。風子は幸せになるために生まれてきたんだから」
そうなるとソラ先輩と出会うために生まれてきたような気がしてまた口元がニヤけてしまう。
今日はたくさん笑って表情筋が疲れてきているけどまだ笑っていたくなる。
二次会に向かうためにパーティードレスに着替え終わり、次の会場へ向かう準備をしているとドアをノックする音が聞こえてきた。
ソラ先輩と着替える控室は違うけど、私の様子を心配してすぐに来てくれるからほとんど一緒だ。
今も着替え終えてからすぐに来てくれたから、ドアを叩いた人はスタッフの人だということが分かった。
「風子様、大変失礼いたしますが手が空きましたらドアを開けていただいてもよろしいでしょうか?」
「なんでしょうね?」
立ち上がってソラ先輩が応じようとしてくれたけど、呼ばれたのは私だから自分でドアの前へと向かう。

