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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

「どうして私を好きになったんですか?」
「っ……、これ以上は恥ずかしいから言わないよ」
「えー、教えてくださいよ」
「今日は俺なりに頑張ったから許して。分からないことはこれからゆっくり教えて行くから。
……付き合っていた頃よりも夫婦でいる時の方が長いし」
「どのくらい長いんですかね」
「これからずっとだよ」
明るい未来を約束するように告げられて、すべてが幸せで触れている部分に優しいぬくもりを感じる。
「そうですね……。ずっと……ですよね」
でも張り詰めていた緊張が解れてたせいか、もやがかかったように頭がぼーっとしてきた。
今日の最後にソラ先輩にどうしても渡しておきたかった物を持っていたパーティーバッグから取り出してまだ見られないように握った。
「今日は素敵なプレゼントをありがとうございました。……とても幸せな誕生日でした。でも私からもうひとつソラ先輩にプレゼントがあるんですよ」

