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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



「奇遇だね。俺も今日のうちに風子に渡しておきたかった物があるんだ」


「えっ!?ソラ先輩もまだあるんですか?」


「これを渡せないと今日の結婚式は終われないから」


「私も同じです」

「それじゃあ、一緒に見せようか」


私がいない方に置いていたバッグからなにか出そうとしているから、その瞬間に合わせて私も手紙を見せようと待機する。


ソラ先輩がこちらに体を向けようとした時、私も両手で渡そうとしていた物を両手で持って差し出した。




「「手紙!?」」


なんとお互いに渡そうとしていた物は同じで驚いた顔をして目を合わせる。


私はソラ先輩が手紙を書いていたことに驚き、ソラ先輩は私がまた手紙を渡すとは思っていなかったからびっくりしていたんだろう。


「これも私が事件前に書いていた手紙です。内容を読む限り、恐らく結婚式の後に渡そうとしていたものみたいです」


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