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愛おしいキミに極甘な林檎を
第63章 愛おしいキミに……



「なに甘いことを言っているんだよ。まだ終わってないから」

「えぇっ……」


「ふっ、冗談だよ。一旦、休憩」

休憩ということは結局どっちなんだろう。



生まれたての小鹿のようにガクガクした足で歩いている私を支えてくれながら寝室へ向かい、ベッドで休ませてもらった。


横になって大人しくしていると膣内に出された精液が垂れてきている感じがした。


シーツについてしまうからティッシュで拭こうと思いつつも頭がボーっとして、体が重たくて動けない。


油断したら眠ってしまいそうな私をソラ先輩が隣で見守っている。

家に帰って来てから一寸たりとも放してくれなくて、体にすぐに触れられる手が届く距離にいた。



「この綺麗な手でさえも他の男に触られたくないな……」


先程、社さんに引かれた私の手をソラ先輩は労わるように撫でてくる。

重ねると簡単に包んでしまうその大きな手のぬくもりは連れ出される恐怖さえも拭ってくれた。


「どうして…ですか……」


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