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第63章 愛おしいキミに……

「すべてを独占したいほど好きだから。この気持ちは分かるかな？」


「……そこまではちょっと分からないです」

「…………」


「でも誰かをそこまで想えるのはすごいことだと思います。……それに、いっぱい好きでいてもらえるのは嬉しいです」


そう言うと触れてくるソラ先輩の手に少し力が入ったが気がした。


最初はあまりにもはっきり言ってしまって機嫌を悪くさせてしまったと思ったけど、安心するように微笑んでくれたからそうではないようだった。


「好き……、いや、愛してるよ。何度でも言いたくなるほど。この気持ちは分からなくてもいいからいっぱい受け取って欲しいな」


「はい……。受け取るのは簡単でしょうからできると思います」


同意するとすぐに優しくキスをされて私は目を閉じた。


繰り返されて髪を撫でられると射精されたばかりなのにまた下半身が疼きだす。


私の身体はどうしてしまったんだろう……。


病院で目が覚めてから記憶は全く残っていなかったのに、何かを思い出すように抱かれてから変わり始めている。