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愛おしいキミに極甘な林檎を
第12章 裸の付き合いとイケない妄想

理由を聞こうとするとソラ先輩が戻ってきた。
三本のペットボトルを持っているから飲み物を買いに行っていたようだ。
「……風子。はい、水分補給して」
「わぁー。喉が乾いていたので嬉しいです。ありがとうございます」
差し出された飲み物をもらってごくごくと飲む。
風呂上がりの冷たい物は格別に美味しくて生き返る。
いつもこうやって都合良く買ってくるからソラ先輩は私のことをよく見てくれているんだ……。
付き合いが長くなるにつれて当たり前だと思っていたことが、一度離れてみてそこもいいところだと改めて思えた。
「郁哉さんは風呂上がりはコーラなんでしたよね?どうぞ」
「おお、よく覚えていてくれたな。ありがとう。……塑羅緒くんは独特な物を選ぶな」

