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愛おしいキミに極甘な林檎を
第63章 愛おしいキミに……



「…………」


眠っている間に掛けてくれていたのか、私の体がすっぽりと隠れるほど被せてくれていた布団からソラ先輩が出ていく。


布団の中はまだ温かくて出たくない。

だけど、着替えは自分でするから起き上がって待つことにした。



脱ぎ捨てていた服が置いてある廊下の方へと歩いて行ったソラ先輩はすぐにそれを抱えて戻ってくる。


「今日着ていた黒いワンピースにエッチな汁がついてしまっていたから洗濯するね」


「はっ、はい。洗濯物を増やしてしまってごめんなさい」


「俺がしたせいでこうなったんだから謝ることないよ。次のお仕置をする前に新しい着替えは持ってきておくから安心して」




机の椅子の上にスーツのジャケットを掛けてから私のワンピースを持って今度は浴室へと歩いて行った。


ベッドへ戻ってくるのをじっと待っていた時、カシャンッと何かが床に落ちる音がして驚いて両肩を上げる。


「ひっ……!?」




音がした方へ近づいてみるとソラ先輩のスーツのジャケットからスマホが落ちたようだった。


ホッとしてそれを拾った時、急にスマホの画面が点灯して私はまた驚く。



「えっ……、これって……――――」


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