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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

「最近忙しかったですからこうやって出掛けるのは久しぶりですよね。楽しみー!」
「そうだね。東京に行ってから二人きりで遠出していなかったよね」
天気は灰色の雲があってどんよりしていて少し肌寒い。
でも私の心は浮かれていた。
今日は電気関係の工事で会社が一日停電しているということで休日になっている。
ソラ先輩も私の休みに合わせて有給休暇を取ることができて平日の日中からデート。
誰にも邪魔されない、二人きりの時間。
車で遠くへ出掛けているから知っている人に会うこともないだろう。
ここ最近、色々あってその問題から離れて二人でゆっくりできる時間がなかった。
だから、今日は現実逃避ができる最高の一日にするつもりでいる。
それはソラ先輩も同じ気持ちだと思う。
いつもより表情が明るい気がするから……。
「ん?そんなに見つめてきてどうしたの?」

