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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

「んっ……?わさび……?」
裸になってからブラジャーのホックを外して取ろうとしたソラ先輩の手がピタリと止まった。
私が調べた結果が予想外だったのか驚いたような顔をしてぱちぱちと瞬きさえもしている。
「検索したら日本語訳はわさびって出たんですもん。わさびがとてつもなく好きだから大切なプロポーズで私にわさびって伝えたかったんですか?」
「確かにわさびは嫌いじゃないけど……。婚約指輪のはそういう意味じゃないんだけどなぁ……」
そのくらい分かってる。寧ろ、分かっていて言ってみた。
大魔王の困った顔は可愛くてつい眺めたくなる。他の人の前では見せない割とレアな表情だ。
「じゃあ、教えてください。どういう意味で指輪の内側に刻印したのか」
「あの意味は風子ならなんとなく分かってくれたと思っていたよ」
ブラジャーを取ってからパンツも脱がせて私を裸にした後、私の股を割って覆い被さり、また両手の指を絡めてくる。

