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愛おしいキミに極甘な林檎を
第13章 それぞれの気持ち

「あー……、そうですか」
とりあえず体を起こして話を聞く姿勢になる。
「花城 郁哉。大卒、結婚歴なし。家族は両親と姉と兄がいます。普通の家庭で育ったようです。
現在、付き合っていそうな女はいませんが同期の女に好かれているみたいですね。
今は落ち着かれているようですが、二十代前半の頃は割と遊んでいたようです。付き合った人数は……」
「地味に傷つくのでもういいです……」
「風子さんが気になっていらっしゃるもう一人の方についてははまだ調べてもらっている途中です」
ソラ先輩のことか……。
「今のところ分かっているのは海外出張に行かれていたことと――――」
「その人のことは私の方がよく知っていると思います」
「付き合いが長いんでしたね。……でも諦めずに会われているということは風子さんは淫乱な女なんですね」
「っ……!」
眉をひそめた理人さんはいけない私を罰するように両手首を掴んでベッドに押し倒してくる。

