この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第13章 それぞれの気持ち

結婚に興味なさそうな課長が動いたのは何がポイントだったのか。
……財産?
もしソラ先輩が帰ってくる前に、課長に事情を話して結婚前提に付き合って欲しいと告白できていたら今頃進んでいたのかな……。
やっと見えてきた自分の気持ちがまた霞んでいく……————
仕事を終えて家に帰り、晩御飯を食べた後すぐに自分の部屋に向かう。
今は気持ちを整理するために一人の時間が欲しかった。
ベッドに横になって長い時間見ることのない天井にぼんやりと視線を向ける。
疲労で眠りかけた時、ドアのノック音が聞こえた後に理人さんが入ってきた。
「お休みのところすみません。探偵から連絡がありまして、風子さんの上司の情報が明らかになりました」

