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愛おしいキミに極甘な林檎を
第14章 囚われる雌

「こんばんは。彼女がいつもお世話になってます」
一方、ソラ先輩は変わらず落ち着いているようだった。
「……どっ、どうも。お嬢様を迎えに行って下さりありがとうございます」
ライバルが登場して怖気づいたのか、理人さんはぎこちなく返事をした。
間に挟まれている私もなんだか心配になってくる……。
暗雲が立ち込みそうな中、ソラ先輩と理人さんはお互いに名乗った後に名刺を交換していた。
なんだこれ……。
課長と出掛けた時は授業参観の親同士のような感じだったけど、今度は商談の場を見ているみたいだ。
「風子のお爺様にも簡単にご挨拶をしたいのですが……また今度にした方が良さそうですね」

