この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第14章 囚われる雌

乙羽家に帰るとしたら、嵐谷さんに場所がばれているから捕まりに行くようなもの。
この辺りでホテル暮らしをすることにしたら一泊五千円くらいだから長期滞在はきつい。
でもお金持ちだから費用を出してくれるかな。
夜遅くまでやっているファミレスに行って晩御飯を食べて理人さんが仕事を終わるのを待つ。
最近は仕事が忙しそうで遅くまで働いているようだった。
退屈になりながらスマホを弄っているとソラ先輩から電話がきた。
『もしもし、お疲れ様。十四日の夜に会いたいんだけど空いてる?……おーい、風子』
「ソラ先輩……」
『元気なさそうだけど何かあったの?』
「実は色々あってどこに帰ろうか悩んでいたんです」
『……それならうちにおいでよ』

