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愛おしいキミに極甘な林檎を
第14章 囚われる雌

他の人がいなくなった時を見計らって事情を話すと親身になって聞いてくれた。
「しばらくうちに来るか?通勤も一緒にできるからひとりになる心配はないぞ」
「えっ!?」
「っと言いたいところだが、今は実家に住んでいるから女の子を連れて帰ってきたら驚くだろうな」
「恥ずかしいので遠慮しておきます……」
何が起こるか分からないから、会ったこともない課長の家族にまで迷惑を掛けられない。
しかも昨日は理人さんの弟まで嵐谷さんの仲間の男に話し掛けられて危うく巻き込んでしまうところだった。
会社から近くて人通りの多い場所に数日泊まってやり過ごせば諦めてくれるかな……。
私が来ないと分かれば今後帰り道には現れないはず。
そうなると……————

