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愛おしいキミに極甘な林檎を
第15章 お試し同棲は甘い日々?

ワイシャツはずっと前に貸してもらったことがあるけど、このTシャツも着てみるとぶかぶかだった。
袖も長くて手が隠れてしまい、気になってパタパタと上下に振った。
「ふっ……」
「なっ、どうして笑うんですか」
「相変わらず可愛いなって思っただけだよ」
そう言ってソラ先輩はとても幸せそうに微笑んだ。
再会してから私が信用できなかったせいで悲しい顔をさせていたから、こんな風に笑う姿を見るのが懐かしい。
同時に照れ臭くなりながらも嬉しく思えた。
この笑顔がこの先もずっと見たいと思える気持ちは本当なのかな……。
自分の気持ちを確かめるチャンスでもあるお試し同棲生活がこうして始まった……————

