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愛おしいキミに極甘な林檎を
第15章 お試し同棲は甘い日々?

その夜、久しぶりにホテル以外のベッドで二人で眠った。
寝ている時に頬に軽く何かが当たった気がするけど、布団の中が心地良くてそのまま眠っていた。
目が覚めた時にはソラ先輩はいなくて、一人でベッドを占領している状態だった。
もう仕事に行ったんだ……。
ぼんやりしたままスマホを手に取り、時間を確認すると眠気が吹き飛ぶ。
「ええっ!?あと、三十分で仕事!?ソラ先輩ったらなんで起こしてくれなかったのー」
リビングに行くとテーブルの上にはスクランブルエッグのような卵焼きとベーコン、ご飯とみそ汁がラップを掛けて置いてあった。
そして手紙も置かれていた。
【良かったら朝ご飯食べてね。おにぎりは昼ご飯にどうぞ。気をつけていってらっしゃい】
中々綺麗な字。久しぶりにソラ先輩の手書きの文字を見た気がする。

