この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第16章 お試し同棲の夜は激しく…

マナーに不安な私はガチガチに固まる一方、ソラ先輩は落ち着いている。
戸惑うことなく料理を綺麗に食べる姿を見て私も真似をして食べた。
「緊張しなくても大丈夫だよ」
「庶民なのでリッチな食事にしに行くのは初めてで……。ソラ先輩はこう言うところに結構来るんですか?」
「四年前に家族と行った以来かな」
「食事の場を設けるとは仲が良いご両親なんですね。素敵です」
「まあ……、仲がいいから見ているこっちが恥ずかしくなるよ」
家族を紹介してもらったことはないから一体どんな親なのか気になる。
ソラ先輩が礼儀正しいから厳しいんだろうか……。
自ら家族の話でさえしてこないから未だ謎に包まれている。

