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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
「実は、話したいことがあって抜け出してきたんです」
「この前の結婚の話かな」
「そうです。ソラ先輩は……私の婿にくる気はないんですね……?」
部屋が静かさが空気を重たくする。
「うん、それはできない。もし、生まれた家が一般家庭だったら迷わずいくけど」
「今まで私に自分の家のことを隠していたのは後継ぎが関係してからだったんですね……」
「いや、家族のことを隠すつもりはなかったよ。どのタイミングで話そうかなっては思っていたし」
「この際だから教えてくださいよ。結婚を考えている割には紹介されてなかったから不安に思ってました」