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愛おしいキミに極甘な林檎を
第19章 誘惑と片思い

会って間もないけど、否定される那砂さんが可哀想に思えた。
それから幼い二人を心配させないようになんとか誤魔化して寝かせた。
皆が寝静まってから私と理人さんは縁側に行って話をする。
「理人さん、那砂さんに言ったあれは酷いですよ。あんな言い方されたら誰だって傷つきます」
「あのくらいで凹むような人じゃありませんから大丈夫です」
「平気な顔をしていても人は意外と傷ついているものなんですよ」
「そうですね。風子さんみたいに素直に感情を表現する方が子供みたいで分かりやすいんですけどね」
自分も感情表現が乏しいくせに他人のことを言えるかな。
「とにかく、女の心もデリケートなのでもっと優しく扱うべきです」

