この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第19章 誘惑と片思い

勝手にドアが閉まるはずがないから意図的に閉じ込められたようにも感じた。
閉じ込められたのは普段使うことのない狭い部屋でダンボールがたくさん置いてあって物置代わりになっている。
床はフローリング、座る椅子もなくて足元が冷たかった。
「窓から出たいところですが、この部屋の窓の外には足を掛けられるようなところがないんですよね。
ドアを破壊するのもまずいですし、なんとかして出る方法を考えないと……」
「あはは…、困りましたね……」
「まったく、風子さんはどうしてそんな破廉恥な格好をして出歩いているんですか。
他人と暮らしていることを忘れないでください」
「ごめんなさい……」

