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第19章 誘惑と片思い

下着姿を見られて恥ずかしくなって顔が熱くなるといきなり理人さんが私の方によろけてくる。


「ひゃぁっ！？いたっ！」


そのまま部屋の中へ倒れ込んでしまった後、なぜかドアが閉まった。


覆い被さられているようなこの状況に不意に鼓動が速くなる。


理人さんの体に触れるのが久しぶりすぎて耐性がない……。


困って体を動かさないようにしていると、すぐに離れてもらえて助かった。



「那砂、なにするんですか！早く開けてください！」


「どうしよ～！ドアノブが取れちゃった。ちょっと待っててー」


困った声がドアの向こうから聞こえて足音が消えていった。