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愛おしいキミに極甘な林檎を
第19章 誘惑と片思い

「え?那砂が理人くんのことを好きって分かったの!?すごーい!」
「見ていれば分かります。ふざけてないで理由を教えてください」
「真面目なのに~。那砂はね、……風子ちゃんに理人くんの子供を産んで欲しいの」
「えっ……?」
不気味な笑みを浮かべた那砂さんは私の背中を押して空いていた和室に連れ込んだ。
「千十郎様が愚痴を言っていたから風子ちゃんの事情は全部聞いちゃった。
風子ちゃんには結ばれたかった彼氏がいたのよね?結婚したいのに認めてもらえなくて可哀想に」
「…………」
「そこで那砂はいい方法を考えたの」
「なんでしょう……?」
予想外の事態に私はゴクッと唾を飲んだ。

