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愛おしいキミに極甘な林檎を
第19章 誘惑と片思い

こっそりと言われてゾクッとする。
「ええっ!?すっ、…するわけないじゃないですか!」
もう少しでしそうにはなったけど……。
「なーんだ。理人くんはビール以外だと酔うから、今度こそヤると思ってたのに。
散々二人っきりにさせてもしないなんて変なの。早く生でしてよ~」
「は……?」
一瞬何を言っているのか理解できなかった。
だけど、この言い方だとドアノブを壊して私と理人さんを閉じ込めたのも意図的にしたことだったんだ。
冷蔵庫の中からビールが消えていたのも、お酒を渡されたのも那砂さんの作戦だったと思うとなんだか怖くなる。
「どうしてそんなに私たちをくっつけたいんですか。……普通、好きな人が他の女と仲良くするのは嫌ですよね?」

