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愛おしいキミに極甘な林檎を
第20章 秘密の時間に愛されて…

頬にキスをされてすぐに声が出なかった。
少しの間、抱かれたまま息を整えて鼓動を落ち着かせようとしていた。
「ありがとうございます……。でも、ごめんなさい……。私が愛したいと思うのは塑羅緒さんなんです」
「そうだよな……。でも前よりもオレを避けたりするようになったのは、束縛されているからなのか?
それとも……嫌いになったか」
「会社で避けるようになったのは、佐伯さんに脅されていたからです。
残業していた時に私と課長の写真を撮られていたみたいで……」
理人さんが助けてくれて以来、佐伯さんからは何もされていない。
廊下ですれ違った時に嫌な顔をされるくらいだ。
「なっ……。どうして相談してくれなかったんだ」
「迷惑を掛けたくなかったんです。それに、課長と一緒に仕事をしたかったから……。
写真は消してもらいましたので心配いりません」

