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愛おしいキミに極甘な林檎を
第20章 秘密の時間に愛されて…


「オレの事を思ってか……」


体を離された隙に露わになっている胸をビキニに収めて首の後ろで紐を結んだ。


「はい。不束な部下ですが」


微笑んでみせてから課長の顔を見ないでプールの方へ向かって歩き出した。


「待て、乙羽」


「はっ、はい?」



「これではまたすぐに解ける。縛ってやるからじっとしていてくれ」


「え……、自分でしますので大丈夫ですよ。二重に結べばいいんですかね……?ビキニって着たことなくて」


「どれ。紐を結ぶだけだから遠慮することない」


「あっ…、ありがとうございます」


女物の水着を男の人に縛ってもらうなんて情けない……。


肩に課長の手が触れて少しくすぐったく感じながら縛り直してもらっている時、ソラ先輩と理人さんの姿が見えた。

シャチの浮き輪を持っているおかげで目立つ。

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