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愛おしいキミに極甘な林檎を
第20章 秘密の時間に愛されて…

「いや、懐いてると思いますよ。俺も付き合う前は風子に反抗されてましたから」
「なるほど。つまり風子さんは愛情表現が下手なんですね」
「ははっ、今でもなかなか言ってくれませんからそうだと思います」
「まったく、難しい女ですよ。例えるならば小悪魔です」
「可愛げありますよね」
「そう言えるあなたも変わってます」
ふっと静かに笑ったソラ先輩は立ち上がって飲み終えた野菜ジュースをゴミ箱に捨てた。
「結婚を反対されたのに、別れずにいるなんて今度は何をお考えなのやら。……風子さんの幸せを祈って身を引こうとは思わないんですか」

