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愛おしいキミに極甘な林檎を
第23章 婚姻届


「簡単に言いますけど、理人さんはできるんですか」


「……僕はそうしたから言っているんです」


いつ、誰にそうしたのかまでは教えてくれなかった。でも理人さんは珍しく切なそうな瞳を向けてくる。


そのまま目が合って気まずくなり、顔を逸らした私は先に部屋へと戻った。


テーブルの上に置いていたスマホを見るとソラ先輩からいつものようにメッセージが届いていた。

今すぐ会いたいのに会うことができなくてさらに胸が締め付けられた。



寝付くことができない夜が過ぎて朝になり、会社に行く。


結婚のことを課長に確かめたくていつもより早めに出社したけど、二人っきりになれることはなかった。


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