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愛おしいキミに極甘な林檎を
第3章 狙われる雌

晩ご飯を食べてからベッドに倒れるとすぐに眠ってしまった。
それから気がつくと私は病院に行っていた。
病棟の個室に入ると衰弱した状態のソラ先輩がベッドで寝ている。
「風子……」
名前を呼ばれてからすぐに近寄り、私のことをたくさん愛してくれていた手を両手で握った。
「最期に会えて嬉しかった……」
「こんなの……っ、うっ……、嫌です……」
現実を受け入れたくなくて、胸が苦しくて涙が止まらない。
「幸せに暮らすんだよ――――――」
最後の言葉を言った時、ソラ先輩は穏やかな笑みを浮かべていた。
――――――…………

