この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆

出張する当日。朝早くに会社近くの駅まで行くと課長が車で迎えに来てくれて一緒に空港へ向かう事になった。
「大丈夫か、乙羽。目が腫れてるぞ」
「だっ、大丈夫です。寝不足なだけですから」
昨晩は家に帰ってひとりになってからも泣いていた。
しかもソラ先輩と喧嘩したままでモヤモヤしていてよく寝付けなかった。
「楽しみで寝られなかったのか?」
「あはは……、出張が初めてなのでどんなものかなって……。ところで他の人は来ないんでしょうか?何人で出張に行くんですか?」
「うちの課からはオレと乙羽だけだ」
「そうなんですね。他の課の人に会えるのが楽しみです。一緒に行く皆さんとは空港で待ち合わせですかね?」
「何を言っているんだ?仕事場以外は別行動だから二人で行くぞ」
「えええー!?」

