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愛おしいキミに極甘な林檎を
第24章 離れ離れと深まる絆

「なにか不満か?」
「いえいえ!不満じゃないです。そうなんだなーって思っただけです」
「良かった。ゴールデンウイークの時もなかなか話せなかったから、乙羽にまた避けられてしまうのかと心配していた」
「仕事ですし、避けないので大丈夫です……」
移動中までも課長とずっと一緒にいることになるなんて思っていなかった。
しかも空港に着いて飛行機に乗った時の席も隣。
きっと帰りもこうなんだろう……。
ソラ先輩への罪悪感が湧いてくると共に妙に緊張する。
窓側の座席に座り、バッグからシュシュを取り出すと床に落としてしまった。
飛行機がまだ出発しないから手を伸ばして取ろうとする。
あと少しで届きそうなところで体を倒すと、隣に座っている課長の膝に胸がふにっと当たってしまった。

