この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第25章 艷めく声で絶頂を

「何せ、乙羽と二人っきりで出掛けるのも許してもらえなかったからな。だから何度も掛け合ったんだぞ」
「えっ……」
許していなかったなら郁哉さんと出掛けることをデートと言っていたのはヤキモチを妬いていたから……?
「本当はデートではなく、土産を買うために出掛けると言って許してもらったんだ。でもその代わり……ひとつ条件をつけられたな」
「条件……?それは一体なんですか?」
「これは男と男の約束だから教えられない。塑羅緒くんが何を考えているのかオレにはさっぱり分からないが、きっと乙羽のことを思ってなんだろうな」
「私のこと……」
心当たりがないから何なのか全く想像がつかない。
最近ソラ先輩はまた私になにかを隠していることが多くなった。
私を踏み込ませないようにして全てを教えてくれない。
だから私は、その時が来るのを信じて待つしかなかった……――――

