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愛おしいキミに極甘な林檎を
第26章 強引な彼に犯されて……

いくら自分で考えてみてもお互いが納得する方法が思い浮かばなかった。
逃げられない私に買うにしては大きすぎる金額、そしてソラ先輩の立場。
このまま何も方法が見つからずに時間だけが進んでいって離れてしまいそうな気もして怖かった。
「祖父にはまだ気付かれていないですけど早くしないとばれてしまいます……。今だって結婚させられそうなんですよ」
ざっくりと現状を話すと少しの間だけ沈黙が流れる。
その相手が誰なのか名前までは口に出せなかった。
寧ろソラ先輩が何も言ってくれない間、郁哉さんから結婚に関して何か聞いているのかとハラハラしてしまう。
「手っ取り早いのは俺と遠いところに逃げることだよ。……そこで結婚して一緒に暮らそう」

